「檜図屏風」修理完了

記事番号:05252
年月:2015年02月

狩野派の絵師、狩野永徳の筆とされる「檜図屏風」(国宝)の本格修理が完了し、同作品を所蔵する東京国立博物館で17日から3月15日まで一般公開された。修理は1年半をかけて行なわれ、中央部に生じていた図柄のずれの解消や保存の安全性向上のため、八曲一隻の状態から四曲一双に仕立て直された。また従来、同作品は豊臣秀吉によって造営された八条宮邸の襖を飾ったと推測されてきたが、今回の修理で、本紙裏に残る雲母桐文様が他の八条宮家由来の唐紙文様と一致することが判明し、八条宮邸が完成し永徳が急逝した1590(天正18)年の作である可能性が高まった。 (English)

登録日: 2018年10月11日
更新日: 2021年11月30日 (更新履歴)
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