阪神淡路大震災による文化財被害

記事番号:04283
年月:1995年01月

17日に兵庫県南部を襲った震度7の地震とその後の火災のため、多くの社寺、美術館・博物館の建物とその所蔵文化財が損壊した。文化庁は25日、大震災による文化財被害についてまとめ、国宝・重要文化財の被害は京都から島根まで9府県にわたり、128件に及んでいると発表。府県別件数の最多は京都府の54件であった。こうした被害に対し、文化庁は東京国立文化財研究所内に「文化財救援委員会」を設置し、また、震災に対する文化財の保存および展示対策の検討に入るなどの対応策をとった。美術館・博物館のなかには公共施設として避難所となったものも多く、同地の美術館活動が旧に復するには時間がかかりそうである。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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