バーンズコレクション展開催

記事番号:04234
年月:1994年01月

目薬の新薬開発により財をなしたアルバート・クーン・バーンズ(1872―1951)の2500点以上にのぼる美術品蒐集品のうち、質・量ともに世界最大とも言われる後期印象派の作品を中心に同コレクション中の優品80点を展観する「バーンズ・コレクション展」が、22日から国立西洋美術館で開催された(~4.3)。遺言によりアメリカ・ペンシルヴェニア州メイオンにあるバーンズ財団の収蔵品は売却・貸与、カラー複製、展示位置の改変が禁止され、公開もほとんどされていなかったが、建物の老朽化や諸設備整備に対応するため、ワシントン・ナショナル・ギャラリー東館での展観を皮切りに、パリのオルセー美術館を経て来日する巡回展が実施のはこびとなった。「幻のコレクション公開」とあって連日多数の入場者があり、美術展への関心の高まりを印象づける企画となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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