絵画の高騰、一層顕著に

記事番号:03907
年月:1989年04月

昭和62年、ゴッホの「ひまわり」が58億円で落札され話題となったが、絵画の価格の高騰が一般化し、美術館の活動を圧迫している。海外のオークションで名画を高値で次々に落札するジャパンマネーの脅威は、海外でも関係者を刺激しているが、その多くは税金対策を抱える企業。昨年の日本の美術品輸入額は、2年前の4倍近い2千億円とも言われる。そうした中で、美術館建設ラッシュは依然続いており、美術館の作品購入の困難化や、企画展の保険料の巨額化など、様々な問題が表面化している。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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