文化財の新指定(美術工芸品、建造物)

記事番号:03899
年月:1989年03月

文化財保護審議会(斎藤正会長)は28日、国の重要文化財として、新たに美術工芸品68件、建造物9件19棟、また建造物1件6棟を追加指定するよう、西岡文相に答申した。 美術工芸品は、絵画6件(「大阪夏の陣図」ほか)、彫刻9件(仁和寺薬師如来像ほか)、工芸11件、書籍典籍13件、古文書9件、考古資料12件、歴史資料6件が指定され、昨年4月火災で焼失した高野山地蔵院地蔵菩薩立像の指定解除も合わせて答申された。 建造物は、旧神戸居留地十五番館などの明治期洋風建築を含む9件19棟が、新たに指定され、また既に17棟が重文に指定されている京都宇治の万福寺については、祠堂など6棟が追加指定されることとなった。 また、重要伝統的建造物群保存地区として函館市元町末広町の指定が答申された。 今回国宝の指定はなく、これで重要文化財は、美術工芸品9523件(うち国宝827件)、建造物2030件3297棟、保存地区(町並み指定)は29ケ所となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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