都新美術館建設で最終答申

記事番号:03895
年月:1989年03月

都内二ケ所に新しく美術館を建設する計画を検討している都新美術館建設計画委員会(委員長、嘉門安雄ブリヂストン美術館長)は、22日、鈴木都知事に最終答申を提出した。それによれば、現代美術を収集する区部の美術館は、常設展示や企画展、国際展を開催し、延床面積3万㎡、開館予定は’93年度。美術作品を保管し、野外展示物も持つ多摩地域の美術館は、延床面積2万㎡、’95年度開館予定。建設費は両館合わせて300億円が想定されている。注目されるのは、区部の美術館に設置される美術情報センターで、国内外150館の美術館情報、2万点を超える作品情報、7千人の作家情報を収集。センターは、映像ホール、AVギャラリー、コンピューター・グラフィックスのアートホールなどで構成され、図書館には5万冊の図書、10万冊の展覧会カタログを収集する。将来的には、美術情報システムを国内外の美術館とネットワークで結ぶ予定という。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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