ならシルクロード博ほか各地で博覧会ブーム

記事番号:03809
年月:1988年04月

奈良県政百年を記念し、県と市、NHKの主催で、奈良公園一帯と平城宮跡を会場に、日本人の文化と心の源流を訪ねる「ならシルクロード博」が、24日から10月23日まで開催された。テーマは「民俗の英知とロマン」。これに合わせて、奈良国立博物館で「仏教美術展」が24日から9月4日まで開催、奈良県立美術館で「オアシスと草原の道展」、奈良県新公会堂で「海の道展」がそれぞれ全期間中開催された。これらの展覧会では、シリアの超一級文物や敦煌の塑像「供養菩薩」をはじめ、ソ連、中国、韓国、インド、イラク、シリアなど約10ケ国の絵画、彫刻、工芸など約600点が展示された。 このほか兵庫県三田市では「都市と住宅」をテーマに「ホロンピア’88・21世紀公園都市博覧会」が17日から8月31日まで、飛騨の伝統工芸や世界の木のおもちゃを展示した「飛騨高山食と緑の博覧会」が9月23日から10月30日まで、青函トンネル開通を記念し青森市で開催された「青森EXPO’88」(7月9日~9月10日)では会場外イベントとして現代野外彫刻展(9月1日~11月3日)が開催されるなど、大規模な博覧会が相次いだ。このブームは’89年にも名古屋市の世界デザイン博など、続く予定。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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