文化財の新指定(美術工芸品、建造物)

記事番号:03679
年月:1986年03月

文化財保護審議会(小林行雄会長)は29日、新たな重要文化財として、美術工芸品51件、建造物5件を指定するよう海部文相に答申した。美術工芸品では今回国宝の指定はなく、重要文化財として「紙本著色絵因果経」、鎌倉期の彫刻「木造千手観音立像」、江戸期の安井算哲作「天球儀」、冷泉家の古写本「伊勢物語」「文選」など、絵画9件、彫刻7件、工芸品8件、書跡・典籍9件、その他18件の計51件が指定された。これで美術工芸品関係の重要文化財は9351件(うち国宝827件)となった。 また建造物関係の重要文化財として、京都の真正極楽寺、岐阜の願興寺本堂など5件が新たに指定された。併せて重文指定済みの建築1件の宅地ほかが追加指定された。これで建造物関係の重要文化財は1993件3222棟(うち国宝207件249棟)となった。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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