日本書紀と符合する木簡出土

記事番号:03653
年月:1985年10月

奈良県明日香村の伝飛鳥板蓋宮跡付近で木簡1082点が出土、発掘にあたっていた橿原考古学研究所が29日、その一部を公開した。木簡には日本書記の天武10年から12年にかけての記載と同じ文字のものがあり、更に11月3日、壬申の乱(672年)で敗れた大友皇子や大津皇子、大来皇女の名、乱に関係する地名の書かれた木簡も多数あることが明らかにされた。その結果、この遺跡が天武朝の飛鳥浄御原宮であったことを裏づけるとともに、後世の改作説がある日本書記の編纂を解明する上にも重要な史料となることが期待されている。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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