重要無形文化財保持者(人間国宝)認定

記事番号:03170
年月:1977年03月

文化財保護審議会(田中義男会長)は、25日重要無形文化財(人間国宝)5人を認定し、海部文部大臣に答申した。また「輪島塗」を重要無形文化財の総合指定とし、昨年から補助金を出して奨励している文化財保存技術をもつ9人1団体を認定した。認定者はつぎの通り。近藤悠三(染付)(ざくろ、梅花、山水などのモチーフを、絵画的な筆致と濃淡の諧調によって表す技法で、現代の陶芸界にあって全く独自の境地を示す)。香取正彦(梵鐘)(比叡山延暦寺阿弥陀堂の梵鐘、池上本門寺梵鐘、広島市原爆記念日使用の「平和の鐘」などの製作者。古鐘を調査研究し、これに基づいて80余の優れた梵鐘を制作している)。関谷四郎(鍛金)(金属を鉄床等の上に置いて金槌、木槌で打ちながら成形してゆく手法の名手で、至難な接ぎ合せにすぐれている)。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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