芸術選奨決まる

記事番号:03088
年月:1975年03月

演劇、映画、文学、美術など10部門の芸術分野で、過去1年間に優れた業績を挙げた人たちに贈られる文部省の昭和49年度芸術選奨文部大臣賞と、同新人賞が14日決まった。文部大臣賞の美術部門は、日本画家小松均、版画家関野準一郎で、前者は最上川全域の景観を題材とする連作で現代の日本画の領域に新たな精気を吹き込んだこと、後者は、版画集「東海道五十三次」で、木版画のあらゆる技法を駆使して完成し、円熟した境地を示したことが授賞の対象となった。なお、新人賞は、イラストレーター安野光雅で、絵本「ABCの本―へそまがりのアルファベット」などで、自由奔放で独自な技量を発揮したことの理由による。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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