韓国への返還文化財について追求(衆議院予算委員会)

記事番号:02010
年月:1958年07月

政府は16日在日韓国代表部を通じ、同国政府に106点の文化財を引渡したが、これについて社会党今澄勇代議員は、24日の衆議院予算委員会での引渡しについての法的根拠と基本態度とを追求し、また106点のリストを要求した。外務省では、4日そのリストを資料として提出したが、それによると、これらは大正7年朝鮮の古墳から出土したもので、朝鮮総督府博物館に保管されていたものを昭和13年帝室博物館に寄贈され、その後東京国立博物館に移管されたものである。内容は金製耳飾2箇、鉄製刀子残欠5箇、鉄器残欠一括、銀製鐶2箇ほか計106点となつている。なお韓国側ではこのほかの文化財についても引続き要求しているが、日本側では日韓会談の進展とにらみ合せて解決したい意向をもつている。 

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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