芸術選奨決定

記事番号:01986
年月:1958年03月

昭和32年度(第8回)芸術選奨文部大臣賞の受賞が決定し、29日文部省から7名が表彰された。これはその年間における最もすぐれた業績と新分野を開いたものに授与されるもので、美術部門は次の通り。なお授賞式は4月12日文部省で行われ、松田文相よりそれぞれ賞状と賞金(5万円)が贈られた。 美術部門 山本豊市 昨年ブリヂストン美術館における個展で、困難な乾漆技術を克服し、「静」から「動」への自由にして温順な表現への発展を示し、新創作への意慾あふれる作品を多数発表し、我国彫刻界に貢献した。 渡辺義雄 多年写真の空間的造型性を追求し、質感、量感の表現、精密描写に独自の技術をきわめ、日本の建築、庭園等を対象に多くの秀作を発表、とくに昨年3回にわたる外遊作品展においてもすぐれた作品を多数発表するとともに、アジア各地を旅行し、写真を通じてアジア諸国との交流を深めた。 

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
to page top