東京都美術館の増改築

記事番号:01907
年月:1957年06月

東京都美術館は建設以来三二年を経て居り、戦後美術団体の増加につれて、その利用者もふえ、このままでは要求に応じきれなくなつてきた。そのため都では予算二五〇〇〇万円を計上し、美術団体の寄附五〇〇〇万円と合せ、増改築工事をすることになつた。工事は一六日に着工し、来年三月一日までに完成する予定だが、はじめの計画では周囲の空地に新築するつもりのところ、都市公園法にふれるためやむなく現在の二階建を三階に直す。展示場は現在より一五〇〇坪ふやし、新しい設備として従来の自然光だけの採光をすべて人工光線に切りかえる。また運搬用エレベーターを設けるなど新趣向をこらす。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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