梅原竜三郎芸術院会員を辞任

記事番号:01899
年月:1957年04月

洋画家梅原竜三郎は「自由な立場で自由な仕事をしたい」との理由で、高橋芸術院々長のもとに会員辞任を正式に申入れた。梅原は昭和二三年第四回日展が芸術院主催で開催が決定された際、「官展には反対なのに、その日展の審査を芸術院がやるのでは止めざるを得ない」と辞表を出して居り、このときは芸術院側の慰留で「審査に出ない」ことで会員として止まり現在に至つた。今回も芸術院への不満が取沙汰されたりして居り、芸術院側は極力その慰留に努めたが意をひるがえすことは出来ず、同月三〇日付で、辞任が発令された。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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