芸術選奨決定

記事番号:01883
年月:1957年03月

昭和三一年度(第七回)芸術選奨文部大臣賞の受賞が決定し、二七日文部省から九名、一団体が発表された。これはその年間における最もすぐれた業績と新分野を開いたものに受与されるもので、美術部門は左の通り。 福沢一郎 第一線の画家として独自の幻想的画風をもつて、多年にわたりわが美術界の  発展に大きな役割を果したばかりでなく、ことに最近メキシコ、南米を巡り帰朝後、その総決算として開いた大規模な作品展はまれにみる迫力にとんだものとして画壇に新風を送つた功績に対して。 吉阪隆正 ベニス・ビエンナーレ展覧会日本館の建築に当り、幾多の障害を克服してよ  く短期間のうちにすぐれた作品を完成し、日本建築技術の粋を世界に紹介した功績に対して。 なお一三日文部大臣室で授賞式が行われ、灘尾文相から各賞状と賞金が授与された。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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