「文化大観」第一巻成る

記事番号:00794
年月:1942年12月

肇国以来現代に至る吾が国史の跡を回顧し、皇国文化の発展の様を伝へ、わが民族文化の振起と顕揚とを図る為紀元二千六百年奉祝会では国家的記念事業として「日本文化大観」(歴史編上・下、現勢編、図録上・中・下の六巻)を刊行することになり、昭和十四年二月官制により日本文化大観編修会を設け鋭意編纂中のところ、その第一巻(歴史編上)特製版七百部が刊行されたので、十四日歌田奉祝会幹事長は宮内省に出頭、皇室並に各宮家に献上の手続を了した。書型は大約規格判B4番型、背及び角革麻布表紙、本洋綴、見返しは正倉院御物色紙中の雲麒麟文様を薄墨色に複製し、用紙は千年の保存に堪へる三椏製局紙、天金、背文字金を使用せる豪華なものである。

登録日: 2014年04月14日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
to page top