山村コレクションの一部、国立西洋美術館に寄贈

記事番号:02648
年月:1966年05月

兵庫県西宮市在住の山村硝子会社の山村徳太郎社長は、モダンアート美術館を日本に建設しようと母堂とともに計画し、10年前から蒐集していたモダンアートの西欧代表作家の作品群の一部(7点)を、このほど国立西洋美術館に寄贈することになり、その披露が25日午後3時、同美術館2階展示場で行なわれた。この寄贈は、母堂が昨年10月亡くなったので、母が死にのぞんで、コレクションをさらに大きな形で残すため、西欧作家の作品群の一部を国立西洋美術館に寄贈し、今後も事情の許すかぎり寄贈し続けることを希望していたという、故人の遺志を尊重し、美術館建設の計画を中止して行なわれたという。  贈られた作品は、ミロ「絵画」、マックス・エルンスト「化石した森」、ジャン・デュビュッフェ「女の身体」、オーギュスト・エルバン「永遠」、フェルナン・レジェ「青い空と赤い鶏」、ジャクスン・ポロック「黒い流れ」、サム・フランシス「ホワイト・ペインティング」。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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