国立近代美術館「皇居北の丸に移転」内定

記事番号:02621
年月:1965年12月

かねて話題となつていた国立近代美術館の移転問題について、政府は17日に首相官邸で、石井法相(体協会長)、中村文相、瀬戸山建設相、橋本官房長官が懇談会を開き、皇居北の丸に国立近代美術館を移転新築する計画を内定した。文部省は数年前から移転先を捜していたが、今年4月東京オリンピックの選手村跡が国から東京都に無償貸与された際、文部省と都の間に「選手村跡に国立近代美術館を新築する」ことで了解がついていた。ところがその後、体協関係から横ヤリが出、さらにブリヂストン・タイヤ、石橋正二郎会長から「北の丸に近代美術館を建設するなら、10億円を寄付する」という申し出もあり大蔵当局も北の丸移転に乗り気を示していた。 

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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