特別展「写楽」開催

記事番号:05085
年月:2011年05月

鮮烈なデビューからわずか10ヶ月で姿を消し、謎の絵師とされる東州斎写楽の版画142点を集め、その魅力に迫る特別展「写楽」が東京国立博物館で1日から6月12日まで開催された。当初4月5日から開催予定であったが、3月11日の東日本大震災により会期を遅らせた。第一章「写楽以前の役者絵」、第二章「写楽を生み出した蔦屋重三郎」、第三章「写楽の全貌」、第四章「写楽とライバルたち」、第五章「写楽の残影」という構成で、芝居番付との比較により描かれた役者と演目の同定を行い、上演日時に従って編年的に画業の変遷を跡づける展示となった。同じ役に取材した他の絵師の作品も出品され、写楽の造形の特色を浮かび上がらせる充実した企画となった。

登録日: 2014年09月17日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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