「長沢芦雪 奇は新なり」展開催

記事番号:05072
年月:2011年03月

18世紀後半に主に京都で活躍し、大胆な構図と筆致で眼を驚かせる作品を残した絵師長沢芦雪の作品資料110点を展観する「長沢芦雪 奇は新なり」展がMIHO MUSEUMで12日から6月5日まで開催された。第一章「応挙に学ぶ」では師円山応挙のもとでの修学を示す初期作品を、第二章「南紀へ向かう」では応挙の名代で出向いた南紀での制作を、第三章「奇は新なり」では南紀から京都へ戻った後の斬新な作品が集められ、第四章「芦雪をめぐる人々」では芦雪を取りまく環境に、第五章「光への関心」では近代にも通ずる光の表現に焦点を絞った展示がなされた。第六章では新たに所在が確認された「方寸五百羅漢図」が紹介された。師の画風を習得した上で型を破った芦雪の画業が再検証される展観となった。

登録日: 2014年09月17日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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