三菱一号館美術館開館

記事番号:05028
年月:2010年04月

東京・丸の内に明治期の赤レンガ建築を忠実に復元した三菱一号館美術館(館長:高橋明也)が、6日開館した。1968(昭和43)年に老朽化から解体されたイギリス人建築家ジョサイア・コンドルの設計の建築を復元、延べ面積6000㎡、20の展示室からなる。ロートレックのリトグラフやポスター等、約250点のコレクションを持ち、19世紀近代美術を中心に年3~4回の企画展を開く。開館記念展はオルセー美術館との共同企画による「マネとモダン・パリ」展(7月25日まで)で、マネの芸術の全貌を当時のパリが都市として変貌していく様子と結びつけながら、代表作により展覧。続いて開館記念展の第二弾として開催された「三菱が夢見た美術館 岩崎家と三菱ゆかりのコレクション」(8月24日~11月3日)では、三菱を興した岩崎家の文化・芸術との深い関わりを、同家が興した静嘉堂や東洋文庫の名品、および三菱系企業やゆかりの個人が所蔵する作品によって紹介した。

登録日: 2014年09月17日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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