尾形光琳「紅白梅図屏風」金箔使用か

記事番号:05017
年月:2010年02月

尾形光琳の代表作とされる「紅白梅図屏風」の金地背景について、所蔵館であるMOA美術館が14日に開いた研究会で、東京理科大学の中井泉教授が金箔の使用の可能性を指摘した。同美術館の依頼により、中井教授が原子の結晶構造をエックス線回折などで測定し、金箔と同一の結晶面を検出したことに基づくもので、2004年に東京文化財研究所が科学調査をふまえて発表し、論議を呼んだ金泥説とは異なる調査結果として、注目を集めた。

登録日: 2014年09月17日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
to page top