文化財保護協定に調印

記事番号:01654
年月:1954年09月

「武力紛争時に於ける文化財保護条約」案は一九五二年夏、パリで各国専門家により起草され、同年末、ユネスコ総会で成案を決定した。次で本年四月二一日から、オランダのヘーグで開かれた総会で審議の上採択され、協定案の署名式が行われた。我国からは岡本オランダ大使、神田京都国立博物館長、岡田文化財保護委員会事務局次長等が出席した。日本側提案の、名勝及天然記念物を保護の対象とする事、奈良、京都を文化財中心地として全面的な特別保護の対象に入れる事、の二項目は否決されたが、九月六日パリのユネスコ本部で、岡本オランダ大使によつて調印した。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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