国際彫刻コンクールに参加

記事番号:01515
年月:1953年03月

一四日よりロンドンの国立テートギャラリーで開かれた「知られざる政治囚」の課題をもつた国際彫刻コンクールに参加の招待は主催者の現代美術協会から昨年一月にとどいた。これに対し日本美術家連盟やその他各作家が知人を通じて通知をしたため申込は多数に上つたが、審査規約の変更などの事情もあり、出品申込手続や審査方法などに関して国内で意見の対立が起つた。そこで斎藤素巌、加藤顕清本郷新和田新等が世話人となつて一本化をはかり、審査委員を決定して、一月九日から一〇日間銀座松坂屋で国内展示会と審査会を行い、笠置季男など七人の作品が選ばれて発送された。朝日新聞社がこれを後援した。この銓衡にあくまで反対した作家二〇数名は、コンクールには参加出来なかつたが、ロンドン展と同じ時に丸善で別に発表会を開いた。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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