環状列石の発掘調査終る

記事番号:01365
年月:1951年08月

本欄七月既報の秋田県大湯町郊外にある遺跡環状列石に対する国営発掘調査は八日終了したが、多数の出土品について列石の年代及び使用目的を究明するため考古学、地質学、人類学、先史学、歴史学の各方面から科学のメスが加えられた結果、遺跡の年代は奈良朝時代説がくつがえり、石器時代(約三五〇〇年前)と確認され、列石の使用目的については依然墳墓説が有力だが、確証が上らず、資料を東京に持ち帰つて更に検討することになつた。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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