独立美術協会声明

記事番号:00255
年月:1937年09月

独立美術協会では先頃から林重義曽宮一念伊藤廉里見勝蔵妹尾正彦、田中行一の六会員が脱退し、其の動揺が危まれてゐたが九月二日左の声明書を発表して会の態度を明かにした。 「今回本協会に於いて、数人の脱退者を生じたるは誠に遺憾とすれど吾等は飽くまで一致団結、創立当初の精神に基き総ゆる絵画上の主義思想の厳正批判上に、大観的態度を持し我国美術興隆の為、献身努力するに毫も変りたることなし。こゝに敢へて吾等の決意を声明す。」

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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