新制作派協会結成 

記事番号:00121
年月:1936年07月

過日第二部会の文展参加の決議に反対して同会を脱退した作家達は、新団体新制作派協会を結成、七月二十五日発会式を挙げ左の声明書を発した。同会の規約に依れば、「一切の政治的工作を拒否し、純粋芸術の責任ある行動に於て新芸術の確立を期し、『反アカデミツク』の芸術精神に於て官展に関与せず、年一回以上の公募展覧会を最も厳格なる芸術的態度に於て開催する」ものである。 「声明書 現下我国美術界紛擾に直面した我々の体験の結果は画家生活に於けるその政治的行動の矛盾を痛感せしめた。今や我々は一切の過去に於ける画壇的情実を断ちきり今後は芸術家相互の信頼の上にその制作行動を純化せしめつゝ我々の芸術精神の意欲にのみ邁進する覚悟である。新制作派協会は斯かる意義の上に立脚し、その展覧会は真の芸術研究並びに純粋なる制作行動の発露であり、制作、行動、発表を正しき芸術家的良心の下に一元的ならしむる事を声明す。 昭和十一年七月二十五日 新制作派協会 猪熊弦一郎伊勢正義脇田和 中西利雄内田巌小磯良平 佐藤敬三田康

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2015年11月20日 (更新履歴)
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