海軍館陳列画執筆者決定 

記事番号:00111
年月:1936年07月

明治神宮表参道近くに建築中の海軍館は来春開館される予定であるが、其の三階に絵画室を設け、明治維新以来今日までの光輝ある我が海軍史を語る記念絵画十七点を陳列することとなり、海軍当局では長谷川次官を委員長として計画を進め、執筆者に就いて銓衡中であつたが、七月六日画家との打合会を開いて画題及び作者を左の通り決定した。大きさはいづれも百号、完成は来年三月末日の予定である。 一、咸臨丸の太平洋航海 小林万吾 二、明治元年天保山沖軍艦御親閲 中沢弘光 三、宮古沖海戦(幕艦回天の官艦襲撃) 南薫造 四、函館海戦 中村研一 五、黄海海戦 田辺至 六、勇敢なる水兵 北蓮蔵 七、威海衛の夜襲 長谷川昇 八、北清事変に於ける我陸戦隊の太沽砲台占領 権藤種男 九、旅順港閉塞隊 奥瀬英三 一〇、日本海々戦の敵前大回頭 永地秀太 一一、蔚山沖海戦とリユーリツク撃沈後敵兵救出情況 清水良雄 一二、第六潜水艦長佐久間大尉 石井柏亭 一三、地中海に於ける我駆逐隊の活躍 石川寅治 一四、摂政宮殿下御渡欧 山下新太郎 一五、上海陸戦隊の活動 御厨純一 一六、支那事変と空中戦 三上知治 一七、海陸協同作戦 栗原忠二

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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