帝院第二部四会員声明 

記事番号:00104
年月:1936年06月

帝国美術院第二部に属する会員有鳥生馬、石井柏亭安井曽太郎山下新太郎の四名は、文部当局の計画する今秋の展覧会に反対し、帝国美術院会員として何等の責任も負はぬとの態度を決定、六月二十九日左の声明書を清水院長に提出すると共に之を発表した。 「昨年六月帝国美術院総会ノ天下ニ公表セル決議ガ現文相ノ所謂試案ニヨリ根本ヨリ全然破棄サレ、今別ニ暫定的文展ナルモノノ開催セラレントスルコトニ対シテハ、我等固ヨリ賛意ヲ表セザルモ、可及的綜合ノ実ヲ挙グベク提案シ且努力セルニモ拘ハラズ、毫モコレヲ容ルヽ所トナラズ、従ツテ其展覧会ガ内容ニ於テ旧帝展系作家、而カモ其一部ヲ網羅スルニ過ギザラントシ、文相ガ過般来主張サレタル全作家綜合ノ趣意ト完全ニ反セル結果ニ陥リツヽアルハ明カナル事実ナリトス。我等ハ美術院会員トシテ斯カル矛盾不公平ナル文部省主催ノ展覧会ニ関与スルコト能ハズ。従ツテコレニ関シ何等ノ責任ヲ負フベキニ非ザルコトヲ声明スルモノナリ。 昭和十一年六月二十九日 帝国美術院会員 有鳥生馬、石井柏亭 安井曽太郎山下新太郎

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2015年11月20日 (更新履歴)
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