文部当局展覧会準備 

記事番号:00080
年月:1936年06月

帝国美術院会員十余名の辞表提出に依つて同院の総会開催は不可能に陥り、既定の帝展も今秋開くことが出来なくなつたが、残留会員中には所謂不開催派多く、又平生文相の試案に対しても之を支持せんとするものが多数である為、文部省では大体文相案に基く展覧会を同省主催として開く方針を執ることとなつた。其の為に猶諸方面の意見書を蒐むる一方、六月十五日には岩井文相秘書官が主要美術団体代表として、益田玉城(第一部会)、辻永(第二部会)、児島善三郎(独立美術協会)、熊岡美彦(東光会)等を文相官邸に招いて夫々の意向を聴取し文部省展覧会への協力を希望した。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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