帝院第二部七会員意見書提出 

記事番号:00037
年月:1936年04月

帝国美術院の第二部に属する会員、岡田三郎助中村不折藤島武二満谷国四郎和田三造南薫造中沢弘光の七名は、予てより昨年の帝国美術院改組及び新帝展に関し、不満足の意を蔵しつつ表面的には沈黙を続けて来たが、愈々帝国美術院及び其の展覧会問題に関する根本的な改革意見を纏めて之を意見書とし、四月二十三日郵便を以て平生文相に提出した。其の内容として伝へられる所に依れば、帝国美術院解消を第一案とし、之が不可能の場合は展覧会を帝国美術院より分離せしめ、帝展を廃して別に文部省主催の展覧会を開催すべきことを第二案とするもので、文展を開く場合には審査員は文部省が帝国美術院に諮り、其の会員以外の者から銓衡すべしと言ふものであることである。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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