主線美術協会結成 

記事番号:00034
年月:1936年04月

過般東光会を脱退した洋画家達を中心として組織された主線協会と、彫刻団体塊人社とは、「日本美術界に正しく処する態度に於て、全面的に一致し、且つ洋画、彫刻相互の研究啓発が団体としての芸術運動強化のためにも、作家の個人完成のためにも、より有意義である事を認め、茲に両者合一して新たに主線美術協会を創立」(同会趣意書)し、四月十四日新宿白十字で発会式を挙げた。絵画部二十七名、彫刻部十八名の会員より成る。 尚塊人社は彫刻研究団体として昭和四年創立されたが、「今回の合同に於て、塊人社従来の主義主張は何等の変更を見ることなく、その侭、主線美術協会の主義主張となつて生き、寧ろ益々その強化拡充に向つて邁進する事に」(同社挨拶)なつたとして、自然消滅したものである。

登録日: 2014年04月11日
更新日: 2020年12月11日 (更新履歴)
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