| 作品ID | 4230 |
| 作品名 | 涅槃図（常念寺） |
| 年紀 | 寛正三年（寄進）（1462） |
| 所蔵 | 京都府木津川市 常念寺蔵 |
| 員数 | 一幅 掛幅装 絹本著色 竪二八〇・〇 横二一一・〇 |
| 銘文内容 | 〔旧裏書〕 涅槃尊像 奉施入 興法院 右夫惟釈尊出娑婆八千度誠利生之 衆徳満法界焉金容入涅槃二千余猶 化他之方便留真影矣在世恋慕之思 向是弥深滅後悲歎之涙対彼信重粤 雍州相楽郡賀茂庄東明寺別院興法院者 地蔵薩埵能化之霊場律乗密行修練之 梵閤也然自草創之時安涅槃之像年々 道俗帰依之頎首迎入滅之日歳々貴賤渇 仰之合掌雖然奥州入部之時軍勢監妨之 尅失墜之師壇共雖懐悲都不能得空二月 十五之道儀送七十余年之星霜然而欣慕 時臻機縁純熟故雖得不慮影像難及買 得計略爰沙門忍禅賢昌房者初生者雖 為越中国雄神庄円満寺之住聊為求法遥 企上路不期寄宿当院思□送年序誠所 宿縁令然非啻一旦儀仍具為寺恩報謝且 為未来値偶先投涯分之資粮兼乞壇越 之助成面々戮力随分奉加各々同志愍勤扶 助遂則迎尊像以安置当院買田地以寄附 料所是則永代不朽之善根未来弘通之法式也 是以毎迎如来涅槃之日緇素競望日終回□四 座之講席以奉報広大之恩徳男女来集夜 竟夜唱一心宝号以可結値遇之良縁然則 一天雨潤万物生長均舎衛之豊饒四海浪収 諸人栄昌同陶朱之福祐重乞伽藍甍鮮鎮 翫本師之遺教法輪恒転遥嗣慈尊之出世 凡厥鉄囲外沙界内忽出苦輪速到楽郊矣 寛正三年｛壬／午｝六月日 勧進沙門賢昌房 矢田太郎右衛門尉槃 多田次郎左衛門尉勝 |
| 備考 | 旧裏書が巻子装で保存されている。また画中に「河内国若江郡若江庄□□寺」の名札があり、もともと河内国若江郡の某寺にあったことがわかり、当裏書によってそれが東明寺別院興法院に施入されたことがわかる。 |
| 参考文献 | △『新指定重要文化財一』毎日新聞社、一九八〇／『南山城地区の文化財（京都府） 文化財集中地区特別総合調査報告一五』文化庁、一九七九 |