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作品ID 4601
作品名 木造弥勒菩薩立像〈人物戯画〉(称名寺)
年紀 建治二年(1276)
所蔵 神奈川県横浜市 称名寺蔵
員数 一躯 彩色 切金 像高一九四・五 台座全高九七・四。戯画のある台座円板最大径二一・五
銘文内容 〔頭部内前面〕           
   仏子永真   ほうかう百一   
   仏子くわん□□ほうかう百一   
        (舜カ)
      仏子盛□         
      ミろくのほうかう百一   
         (ほカ) □
   □  ミろくの□うかう□     
         円□        
      (大またはた)      
       □ふし
   建治二年三月卅日

〔同 背面〕
 ひさとの
 とつミ□くう□
 たきとの
 いうあミた□
 こめうほう    かならす□
 ちよいし     □ くいにハかならす
 しやうミちひかせ □□まいりあいまいらせ□
 候へ
 けんち二ねん三月卅日ちよいし丸

備考 右の銘文のほか、像内納入文書中には諸種の願文を記す年号―建治三年(一二七七)四月、弘安元年(一二七八)十月、同十一月―も認められ、本像は二年を費やして完成された。銘文の読み方は諸説あるが、『三浦古文化』二八号(昭和五五年)によった。戯画は台座の上、敷茄子下に挟まれた円板表裏に描かれている。
参考文献 『日本絵画史年紀資料集成 十世紀―十四世紀』(東京文化財研究所、一九八四年)