| 作品ID | 4479 |
| 作品名 | 線刻六観音像銅筥板（長安寺） |
| 年紀 | 保延七年（1141） |
| 所蔵 | 大分県豊後高田市 長安寺蔵 |
| 員数 | 四枚 鋳銅製 鍍金 長側面竪二一・三 横一八・三 短側面竪二一・〇 横一一・五 |
| 銘文内容 | 〔長側面其二表線刻、馬頭観音立像と准胝観音立像との間、下方〕 六郷分■銅{五百／九十領}保延七年{歳次／辛酉}四月廿八日始之 日 同年九月十四供養畢 〔同左下〕 ■銅六百八十領石清水{惣別当／僧暹意} 〔短側面其一表左下端〕 勧進金剛仏子尊□ 鎮豊後国六郷御屋山廿巳 〔長側面其一裏下方〕 金剛仏子神永 イトイミ コイソ クロ 犬子 僧厳智 コネコ 僧印厳 僧弁仁 紀乙王 万戈 惣一切衆生 今児 大中臣大子 比丘尼 中子 〔長側面其二裏左下隅〕 太中臣六子 同中子 大中臣中子 藤原太子 紀中子 太中臣久道 僧覚厳 太中臣太子 〔短側面其二裏中央下方〕 僧源増 紀重永作 紀長雅 秦氏四子 |
| 備考 | 銅筥の側板で、長側面其一には千手観音立像と聖観音立像、其二は前記の立像、短側面其一には十一面観音立像、其二には岩座上如意輪観音坐像をそれぞれ線刻する。なお当初銅筥には表裏に法華経を鋳刻した銅板経三十七枚が納められていた。長安寺にはそのうちの十九枚が現存するが、散逸の一枚の東京国立博物館本表側末尾には「保延七年八月二日未時打了 金剛仏子僧尊智 金剛弟子僧隆厳 僧永明」、同裏側末尾には「金剛仏子澄厳 金剛仏子厳仁 新仏子舜賢」の刻銘がある。 |
| 参考文献 | 『日本絵画史年紀資料集成 十世紀―十四世紀』（東京文化財研究所、一九八四年） |