研究所の業務の一部をご紹介します。各年度の活動を網羅的に記載する『年報』や、研究所の組織や年次計画にもとづいた研究活動を視覚的にわかりやすくお知らせする『概要』、そしてさまざまな研究活動と関連するニュースの中から、速報性と公共性の高い情報を記事にしてお知らせする『東文研ニュース』と合わせてご覧いだければ幸いです。なおタイトルの下線は、それぞれの部のイメージカラーを表しています。

東京文化財研究所 保存科学研究センター
文化財情報資料部 文化遺産国際協力センター
無形文化遺産部


無形文化遺産アーカイブスの公開

無形文化遺産アーカイブス地図画面
無形文化遺産アーカイブス個別画面

 「文化財防災ネットワーク推進事業」(文化庁委託事業)の一環として無形文化遺産部・文化財情報資料部では「地方指定等文化財情報に関する収集・整理・共有化事業」に取り組んでいます。その一環として、無形文化遺産部では全国の無形文化遺産の情報を収集し、データベース化および関連データのアーカイブ化を進めています。
 今回そのパイロット版として、和歌山県を対象とした「無形文化遺産アーカイブス」(http://mukeinet.tobunken.go.jp/group.php?gid=10027)の公開を開始しました。本アーカイブスは、地図や分類、公開月、キーワードなどから検索し、各無形文化遺産の名称・公開場所・概要・写真・動画などを閲覧できます。今回は和歌山県教育委員会に全面的にご協力いただき収集した、県内所在の無形の文化財に関する情報および画像を公開しています。
 今後、同様のデータ収集と公開を全国に拡大するとともに、関連する記録類についてもできる限り蓄積・公開していく予定です。

「文化遺産の継承と発展 郷土芸能復興支援メッセ」への参加

会場の様子

 11月13日に国立民族学博物館主催「文化遺産の継承と発展 郷土芸能復興支援メッセ――みんなで語り、みんなで継なごう」が大船渡市立三陸公民館大ホールで開催されました。
 被災した芸能団体や支援者・行政・研究者が一堂に会し、これまでの歩みや事前対策、支援を受けるノウハウ、道具・衣装の保全について情報交換が行われました。
 無形文化遺産部では、東日本大震災以後、複数の協働団体と共に運営してきた「311復興支援・無形文化遺産情報ネットワーク」および無形文化遺産の防災に関するポスター展示を行いました。
 支援が減少するなかで、被災した郷土芸能の活動は厳しい状況が続いております。被災した芸能団体や支援者・行政・研究者を横断し、被災した芸能の実情や支援の課題を、現地で顔を合わせて共有するこうした催しはこれまで開催の機会がありませんでした。こうした「緩やかなネットワーク」を形成する機会を重ねていくことが、まさに今後求められる無形文化遺産の防災ではないでしょうか。

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