東京国立博物館蔵准胝観音像及び普賢菩薩像の共同調査

准胝観音像の画像撮影

 文化財情報資料部では、東京国立博物館とともに、東博所蔵の平安仏画の共同調査を継続して行っています。東京文化財研究所の持つ高精細のデジタル画像技術で撮影し、細部の技法を知ることのできるデータを集積しつつあります。このデータからは、目視では気づかれることのなかった意外な技法を認識することができ、それらが平安仏画の高度な絵画的表現性といかに関連しているかを両機関の研究員が共同で探っています。2月23日、重要文化財・准胝観音像と国宝本年度分の全図の高精細でのカラー分割写真の撮影を行いました。今後は博物館と共同で他の光学調査手法も取り入れ、より多面的にデータを取得し、博物館の研究員と共有したうえ、将来の公開も視野に入れながら、その美術史的意義について検討してまいります。

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