エントランスロビー 「洛中洛外図屏風の修理」パネル展示

ロビーパネル展示風景(撮影:鳥光美佳子)

 当所では、事業や研究成果を来所者の皆さんにご理解いただくために、エントランスロビーを利用して、定期的にパネル展示を行っております。このたび平成18年度に在外日本古美術品保存修復協力事業で修理を行った洛中洛外図屏風(ロイヤル・オンタリオ美術館蔵)を取り上げ、修理の工程とともに、美術史研究の成果をご紹介しております。洛中洛外図屏風は100点ほどの作例が確認できますが、この屏風は左右に二条城と方広寺大仏殿を大きく表す構図で表され、17世紀中頃の制作と考えられます。画中には総勢1,300人を超える人物が細密な表現で描かれ、社寺や名所の名を記した付箋が77枚も具備していることからも美術史研究上、貴重な作品です。この展示を通じ、我が国の文化による国際貢献・協力の一端をご理解いただければ幸いです。
http://www.tobunken.go.jp/~joho/japanese/project/panel/rakutyurakugai.html

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