アンソニー型カメラの展示

黒田記念館1階の旧研究室でアンソニー型カメラを展示しています。
大型カメラのピントグラスには屋外の風景が上下逆さに映し出されています。
旧美術研究所が使っていたスライド・プロジェクターや8ミリ・カメラ、二眼レフ・カメラも公開しています。

 当研究所企画情報部の画像情報室に保存されていた大型カメラが、このほど修理を終えて、6月5日より黒田記念館1階の旧研究室にて一般公開をはじめました。このカメラは、20世紀初頭に輸入されたアメリカのアンソニー社のカメラを原型に製作されたスタジオ用カメラです。旧美術研究所では、開所草創期から戦後まで美術作品等の撮影調査のために使用し、数多くの文化財を記録画像として残すことに活用されていました。今回の展示にあたっては、レンズを戸外にむけて、ピントグラスに屋外の風景が逆さに写るように工夫して、来館者にみていただくようにしています。その他にも、戦前のフランス製の8ミリ・カメラや二眼レフ・カメラなど、かつて研究調査活動に欠くことのできなかった光学機器を展示しています。また、このようなカメラで撮影されたガラス原板は、現在保存につとめるとともに、デジタル化の作業をすすめ、研究に資するために公開をめざしています。

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