博物館・美術館等保存担当学芸員研修

学芸員研修における実習の様子

 今回で26回目となる表題の研修を7月13日より2週間行い、北は岩手、南は沖縄から31名の文化財施設に勤務する学芸員が参加しました。参加者の専門は、考古から現代美術まで様々ですが、本研修では、あらゆる文化財資料を対象に、保存環境や劣化、修復などに関する基礎的な知識や技術を、講義と実習を通して学んでいただき、保存に役立てていただくことを目的としています。
 保存環境実習を実地で応用する「ケーススタディ」は千葉県立中央博物館をお借りして行いました。参加者が8つのグループに分かれて、それぞれが設定した温湿度や照度、防災設備などの調査を行い、次の日にその結果を全員の前で発表しました。
 本研修の修了者は今回で597名となりました。皆さん、文化財保存の最前線で活躍しておられます。我々は今後も、現場の声を大事にしながら、更なる研修内容の充実に努めていきたいと思っています。

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