佐藤多持氏所蔵資料の受贈

佐藤多持氏と第22回知求会展出品作
《水芭蕉曼陀羅》(1978年)

 企画情報部では、2004年に逝去された日本画家、佐藤多持氏の所蔵していた資料の一部を、多持氏の奥様である美喜子氏よりご寄贈いただきました。多持氏は墨線による大胆な円弧で水芭蕉を抽象的に表現した「水芭蕉曼陀羅」のシリーズにより、戦後日本画の新生面を拓きました。この度いただいた資料は、多持氏所蔵の資料のうち美術雑誌、および多持氏が仲間と昭和32年に結成したグループ「知求会」をはじめとする諸団体の目録類等です。ひとまず研究所への搬入を終え、今後は整理作業を経て、戦後日本美術の貴重な資料として閲覧・活用できるよう努めて参りたいと思います。

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