美術雑誌『國華』掲載作品図版の受け入れ

『國華』第1426号表紙

 『國華』は明治22年(1889)に創刊された美術雑誌です。125年を超える歴史をもち、現在1430号もの刊行数を誇っています。1859年にパリで創刊されたガゼット・デ・ボザール(Gazette des beaux-arts)が2002年に廃刊された後は、世界でもっとも古い美術雑誌として知られています。
 ひときわ大きな判型に(刊行当初は四六倍版で、昭和19年以降現在のB4判となる)、図版を豊富に掲載する豪華なスタイルは創刊当初から変わらず、そこには美術の新興に燃えた岡倉天心と高橋健三という2人の創刊者の意気込みが感じられます。また東洋美術史学研究の発展を創刊の目的のひとつにかかげた本誌は、まさに東洋美術史領域におけるもっとも重要な学術雑誌となっています。
 この度9月25日に、『國華』を編集されている國華社より、およそ800号から1200号の各号に掲載された作品の紙焼き図版をご寄贈いただきました。台紙に張り付けられ、整理された図版は、分量にして段ボール箱45箱分にものぼるものでした。
 『國華』に掲載される作品は美術史研究者の厳密な査定を経ており、そうした作品の図版は、東洋美術史を研究するものにとって基礎となる非常に重要なものばかりです。これらの図版は号数順にまとめて当研究所閲覧室のキャビネットに配架いたしました。閲覧室にお越しの皆様には自由にご覧いただくことができますので、貴重な資料をぜひご活用ください。

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