第12回バーミヤーン遺跡保存専門家会議

岡崎甚幸教授(武庫川女子大学)による新博物館構想の模型展示

 東京文化財研究所と奈良文化財研究所は、UNESCO及び国内外の研究機関と連携して、アフガニスタン、バーミヤーン遺跡の保護に貢献するため、2003年より同遺跡の保存事業を積極的に展開してきました。現地アフガニスタン人専門家と各国専門家が一堂に会して、この保存事業の各年度の成果公表と次年度方針を協議するための会議が例年開催されています。本年はUNESCOとイタリア環境保護調査研究所(Italian Institute for Environmental Protection and Research)の共催でイタリア、オルビエト市で12月10日~11日にかけて開催されました。
 会議にはアフガニスタン、イタリア、ドイツ、フランス、ベルギーの各国専門家のほか、UNESCO、ICOMOS、UNOPS、世界銀行等の国際機関からも専門家が参加しました。日本からは東京文化財研究所、奈良文化財研究所、和光大学、筑波大学、武庫川女子大学から専門家が参加しました。継続的に行われてきたバーミヤーン壁画や大仏片の保護の現状が議論の中心となりましたが、中でも2013年にドイツ隊が東大仏に設置した見学者の安全確保のための「足」状の構築物は大仏再建につながるものとして各国専門家から様々な意見が提出されました。その他、昨年から日本も積極的に計画案を提示している博物館/文化センター施設構想、2013年より開始されたシャフリ・ゾハークやシャフリ・ゴルゴラ等バーミヤーン周辺遺跡の保存活動の現状、開発と文化遺産保護の調和に向けた課題、ヘラートのミナレット等アフガニスタンの他の文化遺産の保護の現状についても詳細な討論が行われました。

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