稲垣 吉蔵 1876~1951年

 1876(明治9)年4月11日、新潟県村上の宮大工の家に生まれる。宮大工の修業の後、1900年に東京美術学校彫刻科(塑造科)専科に入学。1904年に卒業し、一時香港に滞在した後、1906年に渡仏し、パリで木彫工芸品の制作や彫刻作品の台座作りにより生計を立てる。1912(大正元)年から16年にかけて、彫刻家オーギュスト・ロダンが収集した骨董品の修復と枠や台座の制作を手がけ、親交を深めた。1951(昭和26)年5月5日、パリの自宅で逝去。


[参考文献]静岡県立美術館・愛知県美術館『ロダンと日本』展図録(2001年)

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