本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年2月27日

 二月二十七日 土 十一時に精養軒でマエ氏と出逢ひ一緒ニ高橋源の展覧会 明治美術会の陳列場を見 学校ニ行淺井等の水画を見せ又美術協会の芝居ニ付ての見世物を見 精養軒に帰つて食事した 食後マエ氏に別れ学校に出て授業 四時頃ニ浅井を訪ひ内へ帰る 伊藤と夕めしを食つた処ニ吉岡が来 菊地が来 四人で十一時頃まで二十一をやつた 今日学校で大橋乙羽氏ニ逢ひ春山の事を話して頼で置た

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