本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年2月26日

 二月二十六日 金 終日仕事した 今晩松波がめしの御馳走をすると云事だつたから夕方から出かけた 小代 佐野 菊地 合田等が已ニ来て居た 八時頃ニ為つて久米も来た 皆ハ花がるたを始めた オレハ弘法大師の字の手本などを見て暇をつぶした 十二時頃ニ皆引取る 今夜十一時ニ春山が来 二時過まで居たのでたいして勉強ハ出来ず

to page top