本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年2月17日

 二月十七日 水 終日裸の手本で勉強した 今日来た客ハ浅井 佐野 荒川規志 小西某 学校生徒 藤島 六時から上野ニ出かけ精養軒で安藤と一緒ニめし 安藤と広小路を散歩し鳥越の方まで行く 十一時過帰る 今夜ハ月ハいゝが風は有るし中々寒い 本当の東京の冬の夜だ

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