本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年2月4日

 二月四日 木 朝長原から司馬江漢ニ付ての手紙が来た 父上がお出ニ為つて御一緒ニめし 丁度食仕舞た処ニ杉吾が来 それから体育会から入会をすゝめニ来た人が一人 田中松太郎 久米 安藤 佐野が来た 晩めしハ久米 安藤 佐野と四人で宝亭で食ひ内へ帰り珈琲をのんで九時前まで話 それから伊藤を合せて五人連で溜池ニ出かけ安藤ハ帰り合田の工場で菊地 松波 山本の三人が会し都合八人 菊地の二階で十二時半まで二十一カルタをやつた 帰りがけニ田町のそば屋に杉 合の二人と這入つた 二時ニねる

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