上原卓

没年月日:1986/07/27
分野:, (日)

 創画会会員で京都市立芸術大学教授の日本画家上原卓は、7月27日午前5時2分呼吸不全のため京都市北区の京都警察病院で死去した。享年60。大正15年5月6日京都府に生まれる。本名同じ。京都市立美術工芸学校を経て、昭和23年京都市立美術専門学校日本画科を卒業する。24年創造美術展に「幻想」が初入選し、26年創造美術が新制作派協会と合流して新制作協会日本画部となって以後同会に出品。29年第18回新制作展に「麦(A)」「麦(B)」「午後」を出品し、新作家賞を受賞する。続いて、33年同第22回展「風船」「家族」「樹精」、34年第23回「水辺」「木」「丘」、35年第24回「池」「花と栗」「蓮池」により、3年連続して同じく新作家賞を受賞。36年同会会員となるとともに、同年の第25回新制作展出品作「竹林」は文部省買上げとなった。また現代日本美術展、日本国際美術展にも出品し、41年第7回現代日本美術展「草曼荼羅」は優秀賞を受ける。49年新制作協会日本画部が独立して創画会を結成して以後は、同会に出品した。この間、38年京都市立美術大学講師、45年京都市立芸術大学助教授、50年同教授となり、後進の指導にあたった。51年にはイタリアで中世フレスコ画を模写している。身辺な自然を題材に写実的描写の作風を展開した。

出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(322頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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